吉川市長の政治姿勢と予算、情報公開は
誰ひとりとり残さない、女性の視点が欠如
中原市長の政治姿勢に問題あり 21年度 吉川市一般会計予算
市長の政治姿勢の問題点を指摘し、日本共産党は一般会計予算に反対しました。
内容の第1 市長は施政方針で、「小さな声、声なき声にしっかりと耳を傾けた事業」と述べています。しかし、避難所などで女性の視点が大事と強調されているにもかかわらず、吉川市の防災会議の女性委員はわずか15%です。30%が目標です。内閣府でも地方公共団体に対し,男女共同参画の視点の反映を働きかけています。計画から8年も経過しており、これでは「誰ひとり取り残さない」との認識が問われます。
外出支援策でも市は、旭・三輪野江などの地域のみなさんにタクシー利用料金助成事業を行ってきました。地域拡大や他の外出支援策を求める声が多くありますが、来年度も同じ事業だけです。交通手段がなく、困ることがある、よくあると答えた方は27%もおります。市民一人ひとりの願いに応える施策が求められています。
胸襟を開いて団体と協力・協同 情報開示でより良い事業に
第2は、市民参加と情報提供についてです。
コロナ禍、PCR検査の実施やワクチン接種の取り組みでも団体の協力と職員の奮闘で何とか事業がすすんでいます。市長は胸襟を開いて市民の命や健康を守る、そのために力を尽くす姿勢が求められています。それができていません。コロナ禍、市が何をやっているのかわからないとの声は、市長自らさまざまな手段でタイムリーに市民に訴えていないのが最大の原因だといえます。
市が進める三輪野江・農業パーク構想含めての情報開示です。資料請求しても住民説明が終わってからと議員への資料配布は拒否されてきました。一方で県や国交省には概要を持ち、打診していました。多くの人の意見、議員の意見を広く取り入れてよりよい事業にする姿勢がないと言わざるを得ません。
市は独自施策を実施し、国に反映を
第3は、直接住民と関わる地方自治体だからこそ、市民の声に耳を傾け独自の施策を実施し、その事業を国に反映させていく大きな役割があります。また、政府のすすめ方に異議を唱えて、市民の福祉の増進、くらしを守ることも大事な仕事です。子どもの貧困問題に対し、市が目の前の子どもへの支援を行うことは当然です。問題は、子ども含めて貧困世帯を無くすために非正規をなくすなど国や行政が変えるべき制度です。市長には「変えよう」との姿勢が見えてきません。